「赤毛和牛」が日本のどこで飼育されているのか
全国にいる和牛の数はおよそ130万頭
まずはその中から
一般的に有名な黒毛和牛が飼育されてる場所は
松坂牛(三重県)
神戸牛(兵庫県)
近江牛(滋賀県)
米沢牛(山形県)
前沢牛(岩手県)
飛騨牛(岐阜県)
上記は
それぞれの名前に地名が入っているので
比較的簡単に答えられると思います。
さらには
豊後牛(大分県)
やんばる牛(沖縄県)
伊予牛絹の味(愛媛県)
他にも合わせて約200銘柄もの
黒毛和牛が全国で飼育されているのです。
そのシェア率は国内市場95%です。
日本で育てられているほとんどが
黒毛和牛だと言えてしまうほど
多く登録されていることになります。
では、
それ以外残り5%の和牛はというと・・・
赤毛和牛(あか牛)や短角和牛です。
もくじ
赤毛和牛の特徴といえば・・・
・一般的な黒毛和牛と
比べて余分な脂身が少ない肉質。
・しっとりと柔らかいうえに
さっぱりと食べられる味わい。
赤毛和牛(通称あか牛)は
健康を意識する嗜好の移り変わりにより
食材から見つめ直す時代の追い風に
乗っています。
赤身肉を求める消費者が増え
今では入手困難なほど希少性価値が
高まりました。
もともと赤毛和牛の始まりは
「熊本県」と「高知県」の“2大産地”のみ。
明治時代にその土地にいた
在来種とスイスのシンメンタール種との
掛け合わせから生まれました。
その後、体格の小さな牛はそれぞれの
土地で品種改良を重ね
昭和19年に熊本県と高知県を一括し
正式名「褐毛和種」(あかげわしゅ)
として和牛認定をされています。
あれから70年以上が過ぎた現在、
今では
北海道や東北などさまざまな
場所で「褐毛和種」がブランド化され
黒毛和牛とは違った人気を獲得しています。
各地に広がる「熊本系あかうし」
熊本系と高知系に
ルーツが分かれる赤毛和牛ですが
長い間、両者の牛を
掛け合わせたことは一度もなく
それぞれの土地で
大切に飼育される続けてきました。
じつは各地に
褐毛和種は点在していますが
すべて熊本で産まれた
仔牛たちがルーツになっています。
熊本県で産まれた仔牛を
繁殖農家さんから買い取り
別の土地にいる飼育農家さんへ
バトンタッチして飼育されていたり
その土地で成長した褐毛和種同士での
交配が行われています。
《北海道》
・神内和牛あか
・いけだ牛
・はこだて牛
《山形県》
・あか姫牛
《宮城県》
・仙台漢方牛
《徳島県》
・すだち牛
(全日本あか毛和牛協会より引用)
肉を扱う専門業者さんから
「クニオミさんでも
使ってみてくださいよ」と熊本以外の
あか牛を薦めてもらうことがあります。
ですが、、、、やはり何度
見比べても熊本の赤毛和牛とは色や
顔も形も全然違うと感じてしまいます。
生まれた場所が同じでも、
育った環境次第で大きく変わる。
さらには
別の土地で成長した牛同時での
交配が続けば血統が薄まってしまう。
実際に阿蘇まで会いに行ったとが
あるので余計にそのような疑念を
抱いています。
そもそも
「赤毛和牛の定義」ってなに??
次回はそのことについて
掘り下げてみようと思います。
熊本に会いに行ってきました!