「黄色い!?」

 

なぜ、和牛肉の脂身がこんな色を

しているのか・・・

 

こんにちは

クニオミの店長ヨザワです、

 

初めてお店に

この和牛肉が届いたときには

 

『状態が悪い?』

『それとも、まさか古い肉??』

 

と、私は慌てて

生産者さんに電話してしまうという

恥ずかしい失態をやらかしています(汗)

 

 

それには

実は驚きの真実がありました

 

和牛の脂は

白い色をしているのが一般的かと思います。

 

スーパーやレストランで目にする

和牛肉も脂の部分(サシ)は白い色をしていて

 

このサシが多ければ多いほど

高い値段で売られています。

 

ですが

実は白い色をした脂身こそ、

 

『本来あるべき色ではない!?』

 

かもしれないんです・・・

 

本来、健康的に育てられた和牛の

天然脂肪であればこの黄色い見た目が

正常な色のようです。

 

 

これには

育て方に大きく違いがあるようです。

 

等級がランク付けされるような

黒毛和牛の場合、

脂身(サシ)の多い肉質にするため

 

濃厚飼料をたくさん与えて

体を大きく肥えさせる育て方を

していることが殆どです。

 

濃厚飼料とは

牛が好む自然の青草ではなく、

でんぷんやたんぱく質の多い

トウモロコシ、ぬか類、大豆など

を混ぜた人工的なものです。

 

これはエネルギー過剰なため

肉質に独特な臭みが感じられます。

肥満体に近く、とろけるような

柔らかい肉質です。

 

 

反対に

画像のような黄色い脂身の和牛は

放牧されて自然の青草を食べ、

健康的にイキイキと

育てられている場合が多く、

 

肉に臭みがまったく感じられません。

 

違和感のない良質な脂が

肉全体に入っていて

よく運動した証拠に弾力があります。

 

本来、
牛は生まれながらに草食動物」

 


(熊本県阿蘇のあか毛和牛)

 

ですから、

自由に走り回れる環境において

好きな牧草をたっぷり食べれる方が

余計な負担やストレスが

少ないのではないでしょうか。

 

最近では

『グラスフェッドビーフ』

という言葉を耳にすることも

増えましたが

 

ニュージーランドや

外国産の完全牧草牛を取り扱う

ハンバーガー屋さんやステーキ店が

街中に続々とオープンしています。

健康的な牛肉は香りが良くて美味しいです。

 

ですが、やはり

「和牛の味は極上!」

だと私は思っています。

 

同じ和牛でも

<とろける脂たっぷりのサシ肉>

<かみごたえのある肉々しい赤身肉>

 

どちらを選ぶも

それぞれに美味しさは格別!

一概には言えませんが

あなたはどちらがお好みですか?

クニオミ
与沢ゆみ

 

熊本県阿蘇に広がる広大な牧地(赤身肉が生まれる原点はここにあり)