もしあなたが、トリッパと聞いて
「美味しそう」とすぐにイメージできたなら
相当なホルモン好きでしょう。
内臓系の部位は食感や風味が
たまらないというファンは
少なくありません。
私もその中の一人で、
トリッパなどホルモン系には
目がないほど好きな食材です。
ですが、まだまだトリッパを
知らないという方も多いようなので
普段から少し残念に感じていました。
日本人にはまだまだ馴染みが少ない
トリッパですが、ヨーロッパでは絶大な
人気があるのをご存知でしょうか?
当然、フランスやイタリア、スペインでは
トリッパを美味しく食べるための
料理法を熟知しています。
丁寧に下処理して臭みをやわらげた後は、
衣をつけてバターでソテーにしたり
トマトソースで煮込みにしたり・・・。
書いているだけで、トリッパを
食べたくて仕方なくなってきました。
そこで今回の記事では
普段、取り上げている赤身肉ではなく
ヤミつきになってしまう!と、
言われるほど、美味しいトリッパについて
ご紹介していこうと思います。
どうぞ楽しみにお読みくださいね。
トリッパは、牛のどこの部位?
参照画像元:https://yakiniku-miyabi.net/organ-name
まず、トリッパとは
和名では:『ハチノス』と言われる
牛の胃にあたる部位の一つになります。
まるで、見た目が
ハチノスのようにボコボコと
穴が開いているのでそう呼ばれています。
人間は胃袋が一つしかありませんが、
本来、草食動物である牛は
なんと”胃が4つ”もあるのです。
第1胃袋=ミノ
第2胃袋=トリッパ(ハチノス)
第3胃袋=センマイ
第4胃袋=ギアラ
牛は口の中ですりつぶした草を
飲み込んだ後、それぞれの胃袋を
通すことでゆっくり消化しています。
トリッパの味わいや、カロリーは?
なかでも、トリッパは胃の中では
反芻運動を繰り返すポンプ的な役割として
1番『味がいい』とされています。
下処理のために茹でた
トリッパの食感は、ぐにぐにした
ホルモンならではの弾力が特徴です。
とはいっても、嚙み切れる程度の
歯切れの良さがあり、ソテーにすると
表面はサクッと中身はふわっとたまらない
食感を楽しむことができます。
肉とは、ぜんぜん違った味わいの
トリッパや内臓系のホルモンですが、
では、いったいカロリーはどのくらい
あるのでしょうか。?
はたして身体に良い栄養は
含まれているのでしょうか?
成分について比べてみました。
参照:文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
おどろく事にどれも
たくさんの水分が含まれているのが
お分かりただけることと思います。
カロリーの数値については
牛タンが一番高くて356kcal
次にギアラ:329kcal→トリッパ200kcal→
ミノ182kcal→センマイ62kcal という順番です。
主な栄養素としては「ビタミンB12」や
「タンパク質」「ビタミンK」ほか
「パントテン酸」や「亜鉛」も含まれていました。
ビタミンB12というと、
DNAの生成に関わる栄養素として
神経や血液細胞の健康維持に重要な
働きをしてくれます。
タンパク質は爪や骨など、身体の
あらゆる細胞の構成要素として
ホルモンや免疫物質の材料にもなる
不可欠な成分です。
もし、
ビタミンKが体内で不足すると、
出血しやすいと言われていて血液凝固や
組織の石灰化に必要な栄養素になります。
ほとんど水分で構成されているような
内臓でも栄養素がしっかり備わっている
ことが分かりました。
では次に、
いよいよトリッパの美味しい食べ方
についてご紹介していきたいと思います。
コレぞ!定番トリッパの料理法
ホルモンのような内臓系は、
よほど鮮度が良かったとしても
ある程度の臭みを感じる部位です。
そのため、食べれる状態にするには
下処理が重要とされています。
いかに面倒がらずに下処理するかによって
料理の味わいが大きく違ってくるからです。
まずは丁寧な臭み抜き
トリッパの場合、
画像にある香味野菜などと
(玉ねぎ、人参、セロリなど)
一緒に鍋で茹でます。
そうすることにより、
野菜がアクを吸い香りや甘みが
ほんのりトリッパに移ります。
臭みが抜けてしまえば
アンチョビとキャベツでソテーしたり、
衣をつけてバターで香ばしく焼いても
美味しいです。
トリップの定番料理はコレで決まり!
トリップといえば
「この料理!」と言われるほど
定番なのが”煮込み”です。
なかでもトマトと合わせて煮込む
トリッパはビストロやイタリアンなどでは
必ずと言っていいほどメニューに並んでいます。
今回は、ベースのトマトソースに
オレンジとレモン、シェリー酒を加える事で
スペイン風の爽やかでコクのある
トリッパ料理に仕立てました。
ちなみにスペインではトリッパの事を
「Callos(カジョス)」と呼びます。
思わず、ロゼワインやシェリー酒が
ぐびぐびと進みそうな味わいです。
このようにトリッパも丁寧な
下処理によって、おしゃれな1品料理に
アレンジすることができます。
もし、内臓が苦手・・・という方が
いるなら独特の臭みのせいかもしれませんね。
ぜひ、いろいろチャレンジして
美味しいと思える食事を召し上がってください。
あなたの食生活が少しでも豊かになる
お手伝いができたら私たちも嬉しく思います。
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