しつこい和牛の脂というと、霜降りがたっぷりと肉に入り込んだ柔らかい肉をイメージされることと思います。

 

海外から輸入される赤身の強い外国産牛肉とちがい食べると口の中でとろけるような味わいは極上の食感を生み出します。

 

肉はある程度硬いのが当たり前でガツガツと「噛み締めながら食べるもの」という常識のある海外からみれば驚きの牛肉です。

 

特に神戸牛や松坂牛のブランドがついた黒毛和牛は日本からヨーロッパや中国へ輸出され人気を得ています。

 

和牛に慣れている日本人からしてみても高価な値段のする国産の和牛はそう毎日は食卓に出せるものではなくたまに食べられる「ごちそう」というイメージが多くあるのではないでしょうか?


ところでタイトルになっている

【しつこい和牛のアブラがじつは健康にいい理由】

 

「あんなにアブラがぎっしりでどこが身体にいんだ!?」

と叫びたくなる方もいることと思います。

 

もともと日本人に肉を食べるという意識が広がったのはまだ明治時代の初期。多くの牛は農耕作業での力仕事や荷物を
運ぶための家畜として大切に飼われていました。

 

もし「肉と魚はどちらの方が健康食だと思いますか?」

と質問すれば迷わずに魚と答える人まだ日本人には多いのではないでしょうか。

 

その理由としては魚の脂が常温ではサラサラなのに対して肉の脂身は常温でも、こってりとカタマリのままだからかもしれません。

 

特にダイエット中では「アブラ=悪」としてのイメージが強く

食べ過ぎると即、肥満につながることからアブラ抜きダイエットなる方法が当然のように定着しています。

 

ですが、アブラを取らなすぎるのも問題で最新の研究ではアブラを取らない人の血管がもろくなるという発表がされているから注意する必要があるのです。

65%が油脂でできている人間の脳

じつは私たち人間が正常に機能するためには油脂は欠かせません。

 

中でも脳の臓器にアブラが1番多く、循環を良くして快適に保ちながら正常に機能するために必須と言われています。

 

<アブラを不足すると>

・神経系のホルモンに悪い影響を与える
・肌がカサカサになる
・脳の働きにも低下し集中力が低下してしまう恐れがある

これらの心配があり、脳は常に良いアブラの摂取を待ち望んでいるのです。

 

ところでアブラには「油」「脂」の2種類表記がありますよね

 

その違いって知っていますか?

 

油・・・不飽和脂肪酸

今話題のアマニ油やオリーブオイルの植物性のほか健康にいいと言われている青魚系の油(常温でサラサラな液体をしています。)

 

脂・・・飽和脂肪酸

バターやラード、牛脂(常温で固体、こってりとしています。)

 

動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす原因として今までは肉に含まれる飽和脂肪酸が血管を流れる血液をドロドロにさせると言われていました。

 

ところが国産和牛の脂に限っては脂の融点が低いのが特徴です。

そのため常温でも肉の脂が溶け出す現象が起こります。

 

厨房でステーキ用の肉を切り出すために手で触っているだけでも肉の周りについた脂がしっとりと溶け始めます。

 

この現象はつまり和牛の脂は青魚やオリーブオイルのように不飽和脂肪酸が多くコレステロールや中性脂肪を防ぐ効果があるということ。

和牛の脂には不飽和脂肪酸が60%以上も含まれていることが
わかっており特にメス牛になると80〜90%も高く含まれています。

[和牛と輸入牛の不飽和脂肪酸のおおよそ含有量の差]


食品データ成分表参照

口の中に入れるととろけるのは融点が低く上質な脂の証明。

牛肉の脂はなかなか優秀かもしれません。

 

とはいえ健康にいいからと脂たっぷりの和牛肉を一度にたくさんは食べれない方もいらっしゃると思います。

京都大学の祝前博明教授によると日本食肉センターの調査では消費者が肉を購入するときに選ぶポイントとして、

 

「肉の色と光沢」のほか「脂身が少ないこと」を重要視しているというデータが20年前からあることをお話をされています。

 

実際、脂肪が多ければ多いほどうまみ成分が増えるわけでもなく「ちょうど良い量」があることもわかってきているといるのです。

http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news7/2012/documents/120802_1/01.pd

 

選ぶ和牛によっては、脂身の食べ過ぎで気持ち悪くなったり胸焼けがしたり経験をされたことがあるかと思いますのでぜひ美味しく食べれる健康的な和牛を選んで肉をたくさん食べてくださいね。

 

<絶妙な火入れ贅沢な技術>