こんにちは
赤身肉専門肉エビスです。

 

スーパーにある肉売り場を覗くと
和牛のほかに国産牛と表記されています。

 

違いが分かるでしょうか?

 

実は多くの方は和牛と国産牛の違いが分からず
食べています。

 

この記事では
和牛と国産牛はブランドの違いなのか
という話を解説します。

 

国産牛と黒毛和牛の大きすぎる違いを説明

国産牛と和牛を代表する黒毛和牛の違いは、
肉牛として育てられてかどうかです。

 

黒毛和牛を1頭育てるのと、国産牛を1頭育てるのには
コストが桁違いに違います。

 

平たい言い方をすると
黒毛和牛は肉の質もよく肉を食すための牛
国産牛は別の用途の牛を食用に転用

 

このような違いがあります。

 

黒毛和牛の国内産と海外産

 

黒毛和牛は国内産だけと思われる方がいますが
海外産の和牛もいます。

 

中国やアメリカでは和牛と称して販売してます。

 

「そんな!日本の牛なのにどうして?」
と思われるでしょう。

 

 

大きな声ではいえないのですが、黒毛和牛の種をスパイされて本国に持ち帰られ飼育されてしまったのです。

 

とはいえ、元は同じ黒毛和牛でも育ちが海外で、飼料や育て方が違うので、国内産の黒毛和牛とは、肉の味わい脂の入り方などが異なります。

 

ただ、国土が広く放牧もできる分、和牛の飼育量は増えています。

 

 

世界的にみて、肉にあれだけのサシと呼ばれる脂が入り込んだ牛肉はないので高値で取引されます。

 

日本の和牛の価値を下げる行為は許せないですが、
生まれてしまったことは事実なので仕方有りませんよね。

 

国産牛とはこういう意味だった

国産牛とは大きく分けて3つのパターンがあります。

順番に解説します。

 

1:乳牛用に育てられる主にホルスタイン種

よく目にする白と黒のパンダ模様の牛で、
メス牛が乳牛用として育てられています。

 

お乳を出し続けるには出産を繰り返す必要があり
この母牛から産まれたメス牛はそのまま乳牛用に
なりますが、オス牛や出産を3〜4回繰り返した母牛が
肉用種となり国産牛と明記されています。

 

2:和牛とホルスタインを交配させた交雑種

主に黒毛和牛とホルスタインを
掛け合わせた肉用種専用の牛です。

 

身体が大きく育つよう人工的に交配させています。

 

ここでは、国産牛の部類にいれてますが
最近の肉の傾向としては、交雑種は別に区別して
販売しています。

 

3:外国種や輸入牛を3ヶ月以上の期間飼育

外国育ちの牛を輸入して、日本で3ヶ月だけでも飼育されれば、「国産牛」と名乗っていいとされています

 

なので、どのような環境で、どんな飼育をされていたのかは
一切不明のまま謎の国産牛です。

 

日本へ運ばれてきて3ヶ月後には、スーパーのお肉売り場に国産牛として並んでいるというパターンもあります。

 

このように
「国産牛」といってもその規定はさまざまです。

国産牛ブランドの紛らわしさ

国産牛には3つのパターンがあるといいましたが、あえて、国産牛にブランド名を付けて販売してる農家もいます。

一般的にブランド名がついている黒毛和牛のように、飼育したエリア名を付けています。

 

味の違いは個人の感性に譲るとして、問題なのは紛らわしさです。

あくまでも一つの基準として、判断してもらいたいのですが。

和牛にはランクというものがあります。

最上位がA5ランククラス
続いてA4ランククラス
・・・などです。

 

全てとはいいませんが。

上位クラスのランクに位置する牛肉は黒毛和牛ばかりです。

なぜなら、評価基準が肉の色や風味、脂の入り具合、肉付きや歩留まりなど・・・

総合的に判断してランクを決めてます。

 

国産牛の肉の特徴として、乳牛を基本としてるので、黒毛のような脂はありません。

 

肉の色も和牛は全般的に白身が掛かっている赤です。

もし、スーパーで見慣れない名前のブランド牛があったら
このあたりを中心に考えて購入をするといいですよ。

 

ただ、年々国産牛も飼料を黒毛と同じものを与えたりして、肉質改善に取り組むエリアもあります。

参考にしてください。

和牛と国産牛はどうして
値段が違うのか?

和牛は高級品として高く売られてます。

対して、

国産牛は同じ牛肉なのに低価格で売られてます。

 

なぜ、そうなのか簡単に解説します。

まず大きな違いとしては、和牛は食肉用として改良を重ね育てられた固有品種です。

国産牛は前章でも解説したようにかけ合わせの牛です。

食べるように牛肉を改良を重ねているので、食べて美味しい肉にしてます。

 

国産牛が美味しくないとはいいませんが、食肉という面では和牛に味、風味は劣ります。

これが品種の違いですが、もう一つ。

育て方の違いがあります。

 

食肉ようの和牛は専用の濃厚飼料を与えて、厳重な健康管理をして美味しい肉になるように育てます。

国産牛の飼料は和牛と同じにすると、販売価格が合わなくなるので、ここまで高額な飼料は与えられません。

 

その結果。

肉質に大きな違いが生まれ、取引価格の差も大きくなるのです。

これは、生産者側からみたことですが、我々消費者から見ると同じ牛肉なのに、価格が違いすぎて驚いてしまいますよね。

 

これはあくまでもアドバイスですが、国産牛を牛肉とするなら和牛を別物と考えたらどうでしょう。

通常は国産牛を食して、お祝いごと、イベントなどは和牛を食べる。

そんな文化でいいように思いますね。

まとめ


この記事では
和牛と国産牛はブランドの違いなのか
という話を解説しました。

 

和牛には和牛の良さが有り、国産牛なりの良さがあったと、最後までお読みなり理解できたと思います。

育て上げるコスト面、労力、時間を考えると、和牛が高額なのはうなずけたのではないですかね。

 

誤解しないで欲しいのは、国産牛だからダメとかでなく、あくまでも志向のやコンセプトの違いと思っていただけるといいかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。