混ぜ物ゼロ!その秘密は混ぜ方、作り方にあり。
通常ハンバーグといえば玉ねぎやパン粉などが
入っています。
玉ねぎを入れるのは風味を良くするためですが
牛乳やパン粉を加えるのはなぜか知っていますか?
肉の柔らかさやジューシーさを出すために
入れています。
なので、肉の量を少なくして
パン粉と牛乳の量を増やせば
柔らかいハンバーグが出来上がります。
黒毛和牛を使ってハンバーグを出しているお店が多いですが、
実はほとんどのお店がパン粉と牛乳を多めに入れてます。
それらを多く入れる事で柔らかさと
牛の脂が焼き上げたハンバーグから
ジュワーッと出てくるように作っています。
柔らかさ重視のハンバーグ??といえます。
肉の量より混ぜ物の量のほうが
時には多く入れているお店もあります。
こうなってしまうと肉を食べている・・
と言うより別の食べ物になっていますよね。
本来のハンバーグは肉を食べる料理であって、
柔らかさを追求した料理ではありません。
上質なハンバーグは肉の味だけで
十分な旨味を含んでいるので
かなり美味しいです。
肉の味では勝負できないので
柔らかさや脂などで美味しいと
思わせているんです。
対して、赤身100%の混ぜ物なしの
ハンバーグはどうなのかというと・・
肉そのものです。
パン粉で肉の量を増したり
過度な柔らかさを追求していないので
馴染みはないのかもしれません。
がしかし・・・
肉を食べてる感は赤身肉100%で
作るハンバーグだと思います。
[赤身肉100%]ハンバーグ旨さの秘密
赤身肉100%でハンバーグを何も考えずに
作ってもハッキリ申し上げて美味しくありません。
赤身肉の旨さを引き出す秘密があります。
本当は門外不出なんですが、美味しい赤身肉ハンバーグ
を作るためのポイントを書いてみたので
ご覧になってください。
“つなぎ”が入らない
ハンバーグは“つなぎ”として卵や
牛乳とパン粉を混ぜ合わせた
『パナード』と呼ばれるものが入って
ます。
赤身肉100%のハンバーグステーキには
それを加えていないので「つなぎゼロ」です。
なぜ、つなぎを入れるのかというと
味の面と見た目と2つ理由があります。
1つ目
味の面は混ぜ合わせて一体感があるので
焼き上がったハンバーグの先を食べても
真ん中を食べても同じ味です。
2つ目
見た目なんですが、つなぎが入っているので
表面は適度な焼き色がつきやすく
俵型などの好みの形にしても
型崩れはしません。
対して、赤身肉100%のハンバーグステーキは・・
つなぎが入っていないので
肉の質や味が良くないと旨さを感じません。
形を作りづらく焼きすぎてしまうと
肉が縮んでいきます。
このように書くとあなたも知っている
ハンバーグの方が馴染みがあり
良いと思いますが。
混ぜ物が入っていないので
赤身の肉の栄養をそのまま体に
取り入れることができたり
肉を食べているので赤身ハンバーグを120g食べると
『満腹感』かなりあります。
スーパーやハンバーグ専門店では
こんな事は有り得ませんよね?!
塩をうまく使うことが最大のコツ!
あなたはハンバーグを作る時って
何から肉に混ぜていきますか?
卵、牛乳、パン粉、塩…とありますが、
実はハンバーグを作る時
もっとも大事なのは始めの肉を
練り上げる作業です。
練り上げる??
混ぜるんじゃないの?
と思うかもしれません。
が
ハンバーグは丁寧に順番を守って練り上げたものと
ただ適当に混ぜたものとは
味の仕上がりに天と地の差があります。
ハンバーグは練り物であって混ぜ物ではないです。
ではどうやって練り上げていくのか
ですが、その前にコレを入れないと練っても
意味がないというくらい大事なものがあります。
それが
塩です。
料理を美味しく作る最大のコツは
塩の扱い方を理解することが一番です。
塩の効果は別の機会に説明しますが
この塩を挽き肉に入れて
丁寧に練って混ぜ合わせていく・・
100%赤身肉でも混ぜ物が入るハンバーグでも同じです。
特に赤身しか使わないタイプのハンバーグは
塩を入れてよく練り上げないと
焼いている時にボソボソと形が崩れていきます。
塩が入り練り上げることで
赤身肉に粘着性が出てきて
肉同士が“くっつき”ます。
こうすることで自然な赤身の肉の味を
堪能できるという訳です。
肉の挽き方で味が変わる!
次に肉の挽き方です。
肉の挽き方で味が大きくかわる料理です。
一般的には細挽きにした肉を使うと思います。
肉の挽き方と特徴をまとめました。
細挽き:火を入れると肉の味が出やすい。
細く挽いているので空気に
肉が触れている部分が
多いのですぐに悪くなりやすい。
細く肉を挽いているので、
噛まないでも食べることができる。
粗挽き:火を入れすぎると固くなる。
肉の味を噛むごとに
感じることができる。
肉を粗く挽いているので日持ちする。
簡単ですがこんな特徴があります。
お店によって挽き方の仕方など細かく分かれています。
例えば
肉を挽く時の温度を〇〇度に
するとかです。
裏技なんですが
粗挽きを2回あえて挽いたり
粗挽きと細挽きを混ぜたり
中挽きにしたり
・・と、多種多様の
オリジナルハンバーグが
肉挽きを変えるだけで
作ることができます。
100%赤身でハンバーグを作る時には
断然、細挽き肉よりも粗挽き肉の方が
赤身の特徴である美味しさを
出すことができます。
なので、私個人としては
赤身肉ハンバーグステーキには
粗挽きの肉を使った方がいいと思います。
赤身肉にはどの部位が適しているの?
挽き肉にして初めて美味しく食べれる部位と
そうでない部位があります。
ちなみに最高級の部位としてフィレ肉があります。
多分、とても高価な部位なのは
この記事を読んでいるあなたも知っていると思います。
が、
仮に・・・ですが贅沢にフィレ肉でハンバーグを
作ったとしても美味しくないです。
理由はフィレ肉自体に味があまりないからです。
ステーキ用と知られている部位があります。
フィレ、サーロイン、リブロース…と
誰もが知っている最高級部位です。
これらの部位を使ってハンバーグにしても
美味しくありません。
むしろ食べていて物足りなさを感じます。
これらの部位は肉の味よりも
柔らかさだったり
希少価値だったり
します。
では、赤身肉100%のハンバーグステーキ
として最も良い部位というのは
「モモ肉」又は「肩肉」です。
なぜこの部位が良いのかですが
適度に柔らかさが残っていて
味が濃いからです。
あなたは知っていますか?
よく動かす部位ほど味が濃いと言われることを・・
もも肉は言葉の通りよく動かす部位です。
スネのような筋張ったりということもなく
バラ肉のように脂がある部位でもない
ので・・
もも肉が上質の100%赤身肉ハンバーグには
適しています。
この肉を使ってハンバーグを作って食べると
なんとも言えない肉の味の濃さを堪能することになります。
この肉で食べたらもう他の赤身肉はいらないのでは?
というくらいの美味さです。
ぜひ、この部位が手に入ったら作ってみてください。