こんにちは恵比寿の赤身肉専門店
小林です。
今日はこの記事をお読みのあなたも
普段から慣れ親しんでいるある食材のことを
書こうと思います。
そしてこれから話す事は真実です。
わたしは飲食店、いや一人の人間として
知っていただきたく今回の話を書こうと決意しました。
もし…
「私には関係ない!」
「考えたくもない!」
と感じた方は直ぐに
このページを閉じていただいてもかまいません。
そんなリスクを冒してまで
書くぐらい大事な話です。
これから書くことを受け入れて私たちは食事をしている
ということを少しでも感じて欲しいと思っています。
では始めます。
今回は赤身肉のことでも和牛のんびりした話ではないです。
テーマはズバリ!
「牛乳」です。
殆どの方が口に入れた事があると思います。
でも、近年牛乳の取り巻く状況が厳しくなっていることは
新聞やニュース等で知っていると思います。
先ずは牛乳の知識から入りますね。
私たちにとって身近な存在の牛なのですが
大きく分けて2通りの関わり方に分かれています。
一つは、肉牛 (黒毛和牛、赤毛和牛、短角牛等)
食材として食す牛です。
もう一つは今回の焦点になる乳牛
(ホルスタイン、ジャージー等)
なぜ同じ牛なんですが2つに分類されるか分かりますか?
今回は赤身肉のことや和牛のことは
以前少し触れたので今日は割愛させてもらいます。
和牛のことを知りたい方はこちらです。
乳牛とはどのような経緯で私たちの生活に入ってきたのか
それは日本の戦前。
いや明治時代までさかのぼります・・・
あまり知られていませんが
牛乳が本格的に生産が始まったのが
明治時代といわれています。
明治維新が終わり新政府ができて
富国強兵を掲げている時代の日本です。
外国と渡り合うのに当時の日本人は
体も小さくとても太刀打ちができません。
そんな時、外国から食文化が入ってきました。
牛乳はその当時から注目を浴びたようです。
実はあなたが知っているよく飴のロゴや
石鹸のロゴに使われているマダラ模様の牛
(ホルスタイン種)はその当時は飼育されていません。
当時は今では牛乳自体が高額になってしまった
ジャージー牛から牛乳が絞られていました。
それから日本人の色の欧米化が進むと共に
牛乳の需要が高まります。
そうなると…
身体の小さいジャージー牛が出すミルクの量では
足らなくなっていきます。
そんなことがあって身体が大きくミルクも多く出る
ホルスタイン種が日本を代表する乳牛に変わっていくのです。
あなたに聞きたいのですが…
「ジャージー牛」と「ホルスタイン牛」の
牛乳を飲み比べた事はありますか?
分かりやすく説明すると
ジャージー牛の方が栄養価は高いです。
牛乳に必要な脂肪分が豊富にあり
飲むことで人間も健康になることができます。
しかし、ジャージー牛のミルクでは国内の牛乳需要に対して
足らないのです。
大量生産の為に牛乳の「質」というものが
犠牲になった事実を知っておいて欲しいです。
それと・・・ここから残酷な話をしていきます。
もうここで十分と思った方は和牛の話を読んでくださいね。
では再び始めます。
そもそも“牛”という生物は
私たち人間と同じ哺乳類ですよね?
では、あなたに質問があります。
なぜ牛はミルクを出し続けられるのでしょうか?
人間も同じ哺乳類という話をしましたが
なぜ人間はミルクがいつも出ないのでしょう。
本来のミルクは赤ちゃんのためにあります。
牛も同じです。
仔牛に与える物です。
もっと言うと仔牛が大きく健康的なるため
必要な栄養が詰まっています。
気づいた方もいらっしゃると思いますが、
牛も哺乳類ですから妊娠して初めてミルクが出ます。
ちなみに、牛は出産してから3ヶ月間は
ミルクがでるそうです。
では3ヶ月したミルクのでない牛は
どうなるのでしょうか?
人工授精させて再び妊娠させています。
この妊娠→出産→妊娠→出産を繰り返されているのです。
そして・・・・
死ぬまで搾乳され続けるのです。
ミルクには栄養が含まれていて
特にカルシウムが豊富といわれているますよね。
そのカルシウムは牛の骨から出ている血液が
牛乳となっているからです。
この辺りで止めますが、興味(真実)が
知りたい方は自己責任範囲でお調べ下さい。
その牛が命を削って私たちの食生活を豊かにしている「牛乳」。
本当にそんな貴重な食材を無駄にできないので
あえて書きました。
日本語で「いただきます!」という意味は
「命をいただく!」という意味です。
牛は草を食べていけないと生きていけないのと
同じように私たち人間も他の生き物を
食べていかないと生きていけません。
かといって…その命を無駄にはできないです。
出された料理はしっかり食べて自分の健康に感謝する。
そんな方たちに見守られながら
必要とされる飲食店でありたいと思っています。
飲食店が仕入れをすれば生産者にお金が回ります。
お客様からいただいたお金で
私たちは仕入れをしています。
価値の分かる方に感じてほしい・・・
そのように感じたので
今日は書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。