和牛赤身肉専門の肉エビスです。
今日は人気急上昇になってる、ローストビーフの話をいたします。
多分。
ローストビーフを知らない方はいないと思います。
コンビニ、ファミリーレストラン、専門レストラン、家庭でパーティーなどで大人気料理のローストビーフです。
でも、
ローストビーフの醍醐味は牛肉のどの部位を使うのか?
で、ガラリと印象が変わる料理なんですよ!
今回は牛肉の中でも、最高級部位サーロインを使用したローストビーフの話をします。
趣向を変えまして、一般に出回っている薄切りされたサーロインローストビーフではなく厚切りローストビーフです。
『厚切りサーロインローストビーフ??なにそれ』
と疑問に思うでしょう。
少しだけ脂分がある部位サーロインを使用するからこそ、厚切りローストビーフが激ウマなんですよね。
このページでは
赤身の多いサーロインローストビーフは薄切りより厚切りが美味しい理由
について解説します。
ご家庭で楽しめるように、アレンジ方法もご紹介するので、楽しみに最後までお読みください。
ローストビーフはサーロインで作るのが王道
海外のお店で、ローストビーフと言ったらサーロインでローストビーフを作るのが王道です。
なぜ、ワザワザ高い肉の部位
サーロインローストビーフでなければならないのか?
と疑問に思うでしょう。
始めに“ローストビーフの歴史”について少し説明します。
ローストビーフという料理はイギリスの伝統料理です。
イギリス家庭でローストビーフを食べる時はモモ肉や肩肉、ランプやイチボといった部位でローストビーフにしています。
しかし。
王宮ではサーロインが好まれていたこともあり、サーロインで作られた
ローストビーフを食べられていたようです。
他の記事でもご紹介してますが、サーロインの語源は“ロイン”の最上級
“サー”をくっつけたのが始まりと呼ばれてます。
なので、ローストビーフはサーロインを使って作ったほうが最高に美味しいといえるのではないでしょうか。
ステーキといえばサーロインと言われるくらい メジャーな部位です。 サーロインという名前はステーキを 食べなくても知っていると思います。 「ステーキの味=サーロイン」 のように思われていますね。 …
サーロインローストビーフはパサパサしない焼き上がり
サーロインでローストビーフを作ると、肉のパサツキを抑えることができます。
理由は、サーロインは背中部分の脂にあります。
オーブンに入れて焼き上げると、牛の脂が高温により溶け出てくるので、
上手に焼き上げたサーロインローストビーフは、肉の水分が程よく残りパサパサしません。
例えば、他の部位。
内モモや外モモ肉でローストビーフを作ると、高確率で周りの外側がパサパサした焼き上がりになります。
しっとりジューシーに焼き上げるには、別のテクニックやロジックが必要なんです。
その点、サーロインローストビーフは、肉がぱさつく心配もありませんし、肉も柔らかいから調理しやすいし味わいも格別です。
普段、牛肉の脂が苦手でもローストビーフを美味しく食べたいならば、あえて脂身のある部位を使い調理した方がいいでしょう。
普段、モモ肉でローストビーフにしてるなら、ぜひ、サーロイン塊肉を奮発購入して焼いてみてください。
極上の美味さは保証しますよ!
薄切りでなく厚切りローストビーフ
ガッツリしたローストビーフを食べるならば、薄切りよりもあえて厚切りにして食べると格別な肉の旨さに驚愕します。
通常のローストビーフは、焼き上げた肉を落ち着かせ冷たい状態か、少し温めた状態にして薄切りにして食します。
私も先日。
コンビニでローストビーフサンドを買って食べましたが、牛肉の薄切りが何枚もサンドしてありました。
これはこれで美味しいなと思います。
でも、ローストビーフの醍醐味はありきたりの薄切りで食べるのではなく、厚切りにして食べたほうが絶対に美味しいと個人的に思ってます。
(肉を食べてる感が好きなので)
もし上手に焼き上げた。サーロインローストビーフや、モモ肉でローストビーフを作り、厚切りと薄切りを食べ比べしてみてください。
薄切りにすると何が一番変わると思いますか?
一番は“風味”です。
極上の牛肉を、ローストビーフにして薄切りで食すと、肉の風味が失われます。
目を閉じて口に入れると分かりますが、
「なんの牛肉を食べているのか?」
さっぱり分かりません。
味わいも同じです。
薄切りだと牛肉の味わいも感じずらくなり、言葉は悪いですが「外国産の粗悪牛肉」で作ったローストビーフにしても、誰も気が付かないでしょう。
そして薄切りにすると、肉が空気に触れる面積が増えるので黒く変色します。
そして、肉はもっと味気なくなっていきます。
さらに、一度薄くスライスしたローストビーフは日持ちしません。
ローストビーフを生ハムやボイルハムと同じ位置づけで食べるならば、ハム類の方がよっぽど経済的で財布にも優しいですよ。
スーパーで薄くスライスされたローストビーフを見ると残念に思います。
薄くすればするほど、風味や味が失われて牛肉の良さが消えてしまうからです。
同じような薄切りで食べるハム類は、肉の中心までしっかり塩漬けされています。
風味も損ないよう日持ちするよう特別に処理されています。
だから、保存が効きます。
(全てではありませんが)
それでも薄切りローストビーフを食べるなら、焼き立てを食べたほうがいいでしょう。
サーロインローストビーフのアレンジ
以前ある有名ホテル系のシェフに教えてもらった、サーロインローストビーフをアレンジした作り方があるので特別にシェアします。
通常のローストビーフは、肉に塩コショウをすり込んでしばらく放置しておき、肉の周りを焼き固めてローストします。
温度は塊の大きさにもよりますが、低温で焼くよりもある程度、高温の方が肉汁を閉じ込められます。
200℃を起点に肉の大きさで温度を上下する、そんなイメージでいい
と言ってました。
彼はホテルに長年務められていて確固たる知識を持たず、今流行りの
低温でローストする方法のローストビーフを作ると、食中毒の危険があるからオススメはしないと言ってました。
さらに。
肉の表面を焼き固めないでローストすると、肉汁が必要以上に流出してしまうから、必ず肉の表面を焼き固めた方がいいと言ってました。
彼から教わったサーロインローストビーフのアレンジは、次のとおりでした。
始めの塩コショウして焼き固めるまでは同じです。
ここからがオリジナルです。
フランス産ディジョンマスタードを、焼けた上の面に塗りたくり上からたっぷりの黒胡椒を潰したものを、散りばめてからローストしています。
焼き上がりを食べさせて貰ったんですが、驚きの美味しさでした。
マスタードの風味が牛肉にマッチして、ソースなしでも食べれてしまいます。
※全然辛くなかったです!
オーブンの温度が高温過ぎると、コショウが丸焦げになるから気をつけたほうが良い
といってました。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
赤身好きにピッタリ国産牛でローストビーフ
上の章でご紹介した、アレンジしたサーロインローストビーフの牛肉は国産牛の赤身で作ってます。
黒毛和牛のサーロインでローストビーフにしても美味しいですが、今回は赤身が強い国産牛にしました。
※黒毛も脂少なめがベスト
なぜ、あえて赤身肉をローストビーフにしたのかというと・・
海外で食べた本場の
「極上サーロインローストビーフ」
に対抗するためです。
すでにご存知だと思いますが、和牛の霜降り肉は日本以外だと、大変貴重なお肉です。
それに、対して。海外の牛肉の多くは牛は放牧をさせて育てているので、バリバリの赤身肉が多いです。
日本の和牛、それも赤身肉を使ったらどうなるのか、チャレンジしたかったのです。
想像以上の結果に驚きです。
赤身肉のローストビーフは最高でした!
サーロインローストビーフは厚切りで味わう
焼き上がったサーロインローストビーフを薄くスライスすると風味が失われます。
そこで、
ステーキのような“厚切り”で食べました。
かなり贅沢ですが、厚切りサーロインローストビーフです。
薄切りしたら絶対に味わえない“the赤身肉”です。
「薄切りこそローストビーフ」のように思われてますが、海外に目を向けると厚切りでローストビーフを食べている人は多いです。
『高額な和牛をそんなことできない』と、意見されそうですがローストビーフの醍醐味は塊で焼いて、旨味を肉の内部に肉汁を閉じ込めることです。
こうすることで、食べるごとにジューシーで風味豊かな料理となります。
外国産の赤身のサーロインでも、ローストビーフにして豪快に厚切りにして食べても美味しいですよ!
両面焼きのステーキにはない独特な美味しさがあります。
サーロインローストビーフを食べるなら赤ワインが最高
最高級の部位、サーロインローストビーフを食べるなら、赤ワインが断然合います。
ですが、脂が多い肉を使ったローストビーフだと、油の膜で舌が覆われてしまい、味わいが麻痺します。
黒毛和牛をじっくりと肉に火を通せば、脂が適度に抜けているとはいえ。
赤ワインと合わせると肉の方が勝ってしまいます。
その点。
赤身肉で作ったサーロインローストビーフなら、赤ワインをあわせると美味しく食べれます。
(でも適度な脂は欲しいです)
特にサーロインをローストビーフにして、厚切りで食べるなら最高のご馳走です。
「赤身ってこんなに美味しいんだ!」と、ニヤニヤしながら赤ワイン選びも楽しくなります。
サーロインを塊で焼き上げる醍醐味と、極旨の赤ワインをあわせればさらに美味しい“サーロインローストビーフ”になるでしよう。
極上サーロインローストビーフを大きい塊のまま、
焼き上げることができれば、薄くスライスしても、厚めにカットしてステーキ風にすることも自在にアレンジできます。
お肉を自宅で上手に焼けるか心配なら、お取り寄せなどで試してみてください。
赤身肉主体のサーロインローストビーフを、厚切りで食べる贅沢にハマってしまうでしょう。
まとめ
厚切りのサーロインローストビーフの話をしてきましたが、いかがでしたか?
薄切りのローストビーフはどこでも食べられますが、厚切りとなるとそうそう食べれるモノではありません。
ご自宅に設備があるなら、厚切りサーロインローストビーフ作りにチャレンジしてほしいです。
家族は喜ぶのはもちろん、お土産やポートラックパーティーにもっていくと、驚かれるでしょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。