焼肉店で注文した赤身肉セット、運ばれてきたのは脂たっぷりだった!?

そこには驚きの裏事情が・・・

赤身肉専門店だから知っている業界のことをお話します。

ヘルシーでさっぱりと食べれる赤身肉は体力が落ちている時や
お腹周りが気になり始めた方にはダイエットとして最適なお肉です。

近頃は赤身肉をメニューに取り入れるお店が増え
手軽に食べることができる機会が多くなりました。

つい先日も近所に新規オープンの焼肉店ができたばかり、
代官山の若い女性に向けたコンセプトの店内は、
とても焼肉屋とは思えないほど清潔感があり
オシャレでランチタイムは長い行列ができています。

メニューはカルビや厚切り牛タンのほか、デザートやサラダも種類が
たくさんあってどれを食べようか迷うほど充実したラインナップに圧巻です。

その中から和牛の赤身肉セットを注文しました。

“さっぱり” 和牛赤身肉 3種盛りセット”たまには、
あか毛和牛ではなく黒毛和牛の赤身肉も食べてみようと思ったのですが・・・

運ばれてきたお肉を見てガ〜〜〜〜〜ン!!

なんと、どれもすごい脂が入った肉だったんです 。
まさにサシたっぷりの霜降りに近い状態。
とても赤身とは言えない肉でした。

注文した赤身肉セットには3種類、
・シンタマ
・ランイチ
・肩ロース

本来このラインナップであれば赤身肉が運ばれてきてもいいはずです。
というのも、肉に精通しているものなら当然としてこれらの部位はすべて
牛1頭の中でも通常脂肪分の少ない赤身として認識されているからです。

その他に赤身と言われている部位には、
・内モモ
・上ミスジ(肩甲骨の上側)
・クリミ(腕の赤身)なども赤身の肉質です。

ハラミやサガリは横隔膜なので内臓の一種になります。

ではなぜ赤身肉と呼ばれる部位のはずが
すべてにサシ(脂)が入ってしまっているのでしょうか?

和牛は解体される時点で脂身が多い部分と少ない部分とに大きく分けられます。
それにより取引される値段も大きく違います。

出典www.p-kit.com

ですが、そもそも人間と同じように牛にも当然、個体差があります。

ボクサーと大相撲の力士では同じ人間でも
運動量も食事の内容もまったく違いますよね?

それによって体格にも大きな差が生まれています。

ボクサーはとことん体脂肪を減らし
筋肉だけの身体を作り上げることで
パンチを受けてもダメージを減らし、
倒れないように強靭なスタミナを維持しています。

その一方、力士は「はっけよい、のこった!」土俵での勝負は一瞬です。

短い時間で勝敗が分かれるため、最初の当たりの強さや瞬発力、
相手を持ち上げて押し切ることができる
体格作りに力を入れています。

食べることも仕事のうちと言われるほど
1日の食事はなんと8000kcal

 

30代男性で平均3500kcalほどなので、すごい食事の量です!

 

ですが以外にもお相撲さんは内臓脂肪が少ないとされますが
これは毎日の厳しい稽古と運動量のたまものなのでしょう。

 

このように私たちも食事、運動、環境によって
それぞれに身体的や健康上に大きな違いがあるように、
日本で育つ和牛たちも育てられる
環境によりで肉質がさまざまに違います。

 

日本が誇る和牛は4種類に分類されていますがそれぞれの
特徴は知っていますか?

とろけるサシ肉が特徴の神戸牛、松坂牛、近江牛などの黒毛和牛たちは
主に人工的に作られる濃厚な飼料と、牛舎の中だけであまり運動はさせることなく
育てられています。

黒毛和牛の体格は力士のように大きくなりますがあれほどまでに脂身を蓄えるには
筋肉量は非常に少なく、かなりの肥満体と言えるかもしれません。

そのため通常は赤身とされている部位までもが脂身が多く入り込み
ギトギトの肉質になってしまっているのです。

さきほどの焼肉店で注文した赤身肉セットもそのような黒毛を使用している
ために目を疑うほどの脂身が多い肉だったのだと考えられます。

食べたあとは胃がムカムカ・・・
まるで自分の身体が吸収するのを嫌がってるみたいでした。

 

厚切り肉が旨い

この焼き上がりです!