恵比寿の赤身肉専門店クニオミです。

 

前菜や魚料理はもちろん

赤身肉ステーキにも合うシャンパン

 

誕生日や記念日など晴れやかなお祝いに

乾杯酒としてレストランなどでのよく

飲まれます。

 

 

シャンパンの「泡」には幸せという意味が

込められおり、立ち上る泡は上へ上へ

幸せが永遠に続くという意味でもあるんです。

 

フランスでは赤身肉ステーキを食べながら
グラスの中のたくさんの泡を星に見立てて

「星を飲む」と表現されます。

なんともロマンチックですね。

 

今日はそんな シャンパンの泡と歴史について

お話しします。

 

デートで使えるかもしれませんので

最後まで呼んでくださいね(^^)

 

シャンパーニュと呼ぶこともありますが

ここではシャンパンと統一して説明します。

 

シャンパンとスパークリングワインの違い

「シャンパンとスパークリングワインって

違うの?同じじゃないの?」

 

グルメな方はすでに知ってる方も多いと

思いますが、“シャンパン” とは

 

フランスのシャンパーニュ地方で

特定のブドウ品種を用い、伝統的な

製法で造られる発泡ワイン です。

 

“スパークリングワイン” は

一定の気圧以上の発泡ワインのことを言い

シャンパンもスパークリングワインのひとつです。

 

世界中では様々なスパークリングワインが

作られていることはご存知だと思います。

 

例えば

イタリアでは「スプマンテ

スペインでは「エスプモーソ

ドイツでは「シャウムヴァイン」が

スパークリングワインの総称です。

 

フランスでもシャンパン以外は「クレマン

ヴァン・ムスー」などがあります。

 

低価格帯や高価格帯、品質や個性も

様々なものがあり同じスパークリングワイン

なのですがシャンパンと名乗ってはいけない

決まりになっているんです。

 

世界的にもシャンパンは華やかな歴史と

ブランディングにより

他のスパークリングワインに比べ

別格の存在となっています。

 

実は日本はシャンパン消費国第3位です。

(2020年統計)

他のスパークリングワインの名は知らなくても

”シャンパン”はほとんどの方が

知っていると思います。

 

そんなシャンパンの歴史を

簡単に説明しますね。

 

シャンパン誕生の歴史

シャンパン誕生の歴史は17世紀に

さかのぼります。

 

フランス、シャンパーニュ地方で

元々は発泡しないワインとして作られていました。

 

ここでワインの作り方をざっくり簡単に説明しますと

ブドウを搾る(圧搾)→そっと寝かせる(発酵)

→ビン詰め

 

といった段階を踏みます。

(発酵)の段階で炭酸ガスが発生します。

 

ところがシャンパーニュ地方は北部に位置し

冷涼な気候の為、晩秋に気温下がり

製造段階で発酵が止まります。

 

暖かくなった春に再び発酵し炭酸ガス(泡)を

発生させてしまっていました。

 

出来上がったワインに偶然わずかな

泡ができていたんです。

 

 

当時、その泡は欠点とされ

なんとか抑えようとしましたが

 

ある一人の修道士

 

逆にこの泡を生かせないか?

もっと泡増やしたらどうだろうか?

 

と思いついたんです。

 

その修道士というのが

あなたも名前は聞いたことがあると思います。

 

その名前は ドン・ペリニョン です。

 

そう。高級シャンパンとして

その銘柄が認知されていると思います。

 

「シャンパンの父」と呼ばれる

ドン・ペリニョンの研究が始まります。

 

ワインを瓶に詰め炭酸ガスを閉じ込めるの

ですが、偶発ではなくわざわざ泡を生み出す

必要があります。

 

昔は知識も技術も発達していなかった為

気温の変化等により瓶が爆発することも度々

あり、毎年30〜50%だめになっていました。

 

瓶の破裂によって失明する人もいた為

鎧のような仮面をつけて貯蔵庫に入ったり

したそうです。

 

その後、発酵のメカニズムなど研究がすすみ

糖分の量を調整する事で炭酸ガスの発生を

コントロールする事ができ

同時に割れにくいボトルの開発

コルクの導入もすすみました。

 

また、寒冷な気候ならではの酸っぱいワインを

色々な畑や収穫年、品種のワインを組み合わ

せる事により改良できるようになりました。

 

シャンパンはこのように偶然の産物から誕生

その後フランスはじめ

欧州中の宮廷をブームに巻き込んで行きました。

 

なぜシャンパンが高いのか

「歴史があるからシャンパンって高いの?」

と、ここで思ったあなた。

 

シャンパンが高い理由は

歴史的なブランド力もありますが

他にもあります。

 

コストと時間をかけて丁寧に作られた

ワインだからです。

 

コストで言うと

シャンパンに使う葡萄が高いです。

 

シャンパンに使う葡萄は基本的に

ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」「シャルドネ

この3品種のどれかを使用

その畑に植える葡萄木の本数も制限されている

果肉から絞り取る果汁の量も制限されている

 

それらが厳しく法律で決まっている為

原料の葡萄が高くなるんです。

 

作るのにも細かく手間がかかります。

 

14もの作業工程

 

全ての工程を説明するとかなり長くなるので

わかりやすく割愛します。

 

収穫は9月〜10月初旬頃行われるのですが

全て手摘みなのでかなりの人数が必要になります。 

 

収穫されたブドウも

未熟なものや傷付いたものは捨てられ

選定されます。

 

シャンパンを作る際はまず普通にワインを作ります。

 

その後で2回目の発酵をし泡を瓶内に

閉じ込めます。

 

 炭酸ガスを注入してスパークリング

 ワインを作る方法も世界にはありますが

 シャンパンの発泡は発酵による葡萄由来の

 天然のものでなくてはなりません。

 

そしてワインには”澱(おり)”という

沈殿物があり、クリアーなシャンパンを

作るにはそれを取り除かなくてはいけません。

 

 方法は、熟成時に横に寝かしていたボトルを

 ちょっとづつ回しながら、複数回に分けて

 瓶口を下にして立てて澱を集めていきます。

 

以前は1ヶ月半かけて行われてきたこの作業も

現在では機械を使うところも多く

時間と手間が少し短縮したようです。

 

 澱が瓶口にたまったらー27°cで瓶口を

 キンキンに冷やして栓を外します。

 そうすると凍った澱(おり)が一気にスポーン

 と弾け出します。

 

その後更にいくつかの工程を経て

シャンパンが完成しますが

すぐには出荷出来ません。

 

瓶内熟成の期間も最低でも15ヶ月と

決まっていて、ビンテージシャンパンは

3年以上の熟成が必要です。

 

それにより

炭酸ガスがゆっくりワインに溶け込み

きめ細やかな泡のシャンパンになるんです。

 

長年熟成されたものは生産量も少なく

希少性が高くなります。

 

こんな風にシャンパンは手間と時間と

コストをかけて丁寧に造られます。

 

これらがシャンパンが高い理由なんです。

 

シャンパンのブランド価値

こんなふうに生産者たちは、厳しい条件を

自ら課しシャンパンのブランドと品質を

守りぬいてきました。

 

なので「シャンパン」の名前を名乗る事は

ワイン以外であってもできません。

 

これまで「シャンパン」「シャンパーニュ」

と名前がついた商品が発売されましたが

訴訟問題や裁判に発展しています。

 

日本の芸人のコンビ名にも「シャンパーニュ」

と名付けられた事がありましたが変更を

余儀なくされました。

 

と、厳しく商標を取り締まってきた

シャンパンですが 2021年ビックリする

ニュースを目にしました。

 

それは

 

”ロシアが自国のスパークリングワインのみ

「シャンパン」と名乗れる事ができる。”

 

とする法律がロシアで制定されたのです。

 

どういう事かと言うと

昔からロシアではスパークリングワインを

シャンパンスコエ」と呼んで

親しまれてきたそうです。

 

そしてこの度の法律で

シャンパン」と名乗れるのは国内産のみ

となったそうです。

 

ロシアのワイン市場の成長と欧州の経済制裁に

対抗する為ではないかと言われています。

 

フランスは当然猛反発ですが

ロシア的には、そもそも欧州の協定には入って

いない為なんら悪くないとのスタンスです。

 

シャンパンの生産業者はロシア向けの輸出を

一時中止したり、ラベルを変更したり

対応しましたが

 

今現在のロシアの情勢で、更に様々な影響を

受けている事は間違いないと思います。

 

シャンパンは肉の中でも赤身肉と好相性です。

まだ試してない方はぜひとも試していただきたいです。

赤身肉初心者はコレをご覧ください。

 

 

シャンパンの話から急に政治的な

話題になってしまいましたが

コロナや不安定な世界情勢の中

当たり前な日常がいかに尊いものか感じます。

 

大切な人と美味しく楽しいひとときを

シャンパンの流れるように立ち消える泡を眺めながら

過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただき
ありがとうございました